前の投稿から、あっという間に1カ月・・・。
せっかくブログシステムを立ち上げたんだから、更新しなきゃ。
てなわけで、ここ最近で仕入れたブツ(音源)を開陳してみよう。
・ザ・トーイズ「昭和二世」(7インチ)
・寺内タケシとブルージーンズ「レッツ・ゴー・ジャンジャン」(7インチ)
・外道「ビュンビュン」(7インチ)
・遠藤賢司「遠藤賢司録音大全 第1巻 1968~1976」(CDボックス)
・遠藤賢司「遠藤賢司録音大全 第2巻 1977~1986」(CDボックス)
・郡山「ワン・ステップ・フェスティヴァル」CD(4枚組みCD)
こんなところ。
何よりも「昭和二世」。カルトGSのコンピCD「GSアングラカーニバル」を聴いたとき、松平ケメ子の次に感動したのが、ザ・トーイズの「昭和二世」だった。1968~69年のヤングの世相と心情を、いかしたエレキビートにのせて歌うこの曲は、戦争を知らない世代(その息子世代にあたる自分を含む)の「文化」を的確に真空パックしたような佳曲だ。
続いて「レッツ・ゴー・ジャンジャン」。某オークションであせって入札。割と安価で買えた。大阪ミナミのジャンジャン横丁とは関係ありそうでなさそうな、やけっぱちのブルージーンズビート。10年くらい前は寺内タケシとバニーズがキてたが、最近はバニーズ後のブルージーンズもなかなかに侮れない存在だと思っている。
外道の「ビュンビュン」の7インチは、ウワサどおりホーンセクションがオーバーダブされてて苦笑してしまう。でもね、そのホーンのアレンジが、ワンパターンじゃなくて、微妙にフレーズを変えたりしているのだ。そんな無駄な努力に1票入れたくなるものの、別にホーンがなくてもいいじゃねーかというのが正直な感想。なぜホーンを入れたのか。謎のだらけの外道。もちろん、ホーンがないほうがかっこいいのだけれど。
そしてエンケン。俺、エンケンはボブ・デュランより好きです。ボブ・デュランは作詞家みたいなもんで(ボブファンの方、すみません)、彼の歌をカバーしたジミヘンなりバーズのほうがグッとくるのだ。そこへくると、エンケンは自分の曲をほかの誰のカバー以上に、かっこよく歌い、背筋が凍るようなフレーズをギターとハーモニカ(ときに打ち込み)で表現してしまうのだ。それがボブにできるか?ボブはそれをやったか?自分の曲を、自分以外の誰よりも自分の曲として歌い上げる才覚。そんなエンケンの才能を、この2箱のボックスは的確に教えてくれる。借金して買ってよっかったよー。
最後は郡山「ワン・ステップ・フェスティヴァル」。外道や四人囃子など、1980年代生まれの日本のロック後追い者にとって、ライジングサンよりもフジロックよりもハッピーなこのフェスにあこがれている。正直なところ、ふざけたエコ思想やまがいもんのラブ&ピースを高いゼニを払って押し付ける21世紀の音楽フェスよりも、1974年、東北新幹線もまだ開通していなかった郡山で開かれたワン・ステップ・フェスティヴァルにこそ、音楽フェスの可能性と情緒、魅力を感じるのである。ウッド・ストックは、海の向こうの遠い国のできごとではない。日本にも、かっこいいバンドがゴマンといる。そんな当時のバンドのステージの奇跡的なドキュメント。この音源を通じて、はじめて「はちみつぱい」を聴いた。ずっぽりはまった。もし当時、自分がナマではちみつぱいを見ていたら、絶対にはまっただろうと思う。
こうして音楽的散財は続くのであった・・・。